デスハラ(漫画)はリアルすぎる!

それ以前からも安楽死についての議論が長引いていますが、これといった結論は出ていないようでした。
現状のところ、日本では安楽死は認められておらず、このニュースの女性は外国人も受け付けてもらえるスイスの民間企業にゆだねたものでした。
その一方で、医療の進歩で蘇りを信じ、大金を投じて自分の死体を冷凍保存してもらっている人もいます。
多種多様な社会において、生きていくことや死んで行くことについてより深く考えていかなければいけないのでしょう。
それもそのはず、「生きる」「死ぬ」という言葉には、多くの意味や背景を抱えており、一概にこう、ということがないからです。
大昔のように、死が近くにあった時代とは違い、生死に関する感覚も大分変ってきているように感じます。
そんな流れに一石を投じるかのように、ツイッターにて「デスハラ」という漫画が投稿されました。今回はそれについてお伝えしたいと思います。
デスハラ(漫画)のあらすじや作者は?

安楽死が認められ、しかも保険適応になる世界で、とある老人女性の葛藤を描いた作品になっています。
もしも、という世界ですが周りの人々が死んでいくことに対してきちんと考えていて、いますが女性はまだまだ生きていたいと思っているのでしょうか。

先立たれた夫の代わりに孫の成長を見たいと思っていてもおかしくはありません。
それなのに、周りは死を勧めている、それが女性にとって重荷になっているのです。
死ぬことをそれとなく強要される社会ということで「デスハラ」なのでしょう。
死ぬ自由があるのならば、生きる自由があると現在とは逆行しているようですが、そういう考えもあってもよいのでしょうか。
それでは、そんな漫画を作ったのは誰かということが気になりますよね。
デスハラの作者は吉田よりさんという方です。
見たところ、フリーの漫画家さんの様で、いくつもの短編漫画をツイッターに投稿しています。
また、自費出版等も積極的に行っている方でした。
その中で、この作品をアップしたのにも考えがあってのことなのでしょうか。
それのどれもが短い中にメッセージを込めているようなものでした。
人気になった作品に対し、このようなコメントを残しています。
漫画『デスハラ』を読んでくださった皆様、ありがとうございます。お手元に漫画が届いたご縁大変ありがたく思います。読後考えを巡らせてくださっている方が多いようです。この漫画が何か考えるきっかけづくりの捨て石となれば幸いです。
— 吉田より (@yohakuyori) 2019年6月9日
デスハラ(漫画)の評判が気になる!

フォロー外から失礼します。
いつ産むの?二人目作らないの?産めない身体なの?連続で産めばいいじゃないの!女の子はダメ、男の子よ!一人っ子はワガママなの!
とか、言われるのと真逆に感じました。生と死の。
どちらにしてもデリカシーのないことを言わないでほしいですね。
— atsuko (@atsuko28123) 2019年6月9日
周りの人が無遠慮に死を勧めてくることに憤りを覚えた。
— sio@ADHD (@sio67414804) 2019年6月8日
生き死にの話はお茶の間の話程度で決めるものじゃない。
自分の生の終わりは自分で決めるものであって
「いつ死ぬの?」
と“他人”から強制されるものではない。
病床で死にたいが死ねない人間がQOLを保つ最期の手段の一つとして選ぶべき。
中には、多くのハラスメント行為が横行する現代日本にとっては、この問題は絶対に出てくるのだという意見もありました。いざ安楽死が導入された場合のいい部分だけを持ち上げず、問題になる部分を巧く描けているなと感じました。
— セロ☆913 (@MazS9iaG4M50ocJ) 2019年6月9日
とても良い漫画だと思います。
たしかに、ハラスメント行為についてはいまだ解決のめどはたっていません。
よい部分だけを見るのではなく、怒りえる現状にスポットライトを当てた今作が注目されるのも分かるような気がしました。
今回のまとめ

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人間がどのように生きていくのかというのには、最高解はないのかもしれません。
ですが、自分はどう生きるかには最適解はあるのではないかと思います。
そのようなときには、人の生き方を否定することなく、受け入れあうような時代になるとよいですね。
また似たように生死に関わる作品に「百年法」という小説がありました。
これも寿命を決められた人間たちがどのように生きていくかを描いていました。
この作品を見ている時に、そう思えました。
そんなことを考えさせるような作品でした。
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